あなたはこうですと言われる違和感
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あなたはこうですと言われることに違和感を感じたことはありませんか?
それとも安心感を感じたことがあるでしょうか?
もしも後者ならば、その時はその『ラベル』を身に纏うことが、自分を新しい道に進むことができる力となって、いいかもしれません。
しかしながらもしもこの質問が自分本来の根底に対しての答えを相手が言っているのであれば、それはあり得ないのです。
ある一部分の話しから推測をし、言語化をするとしてもそれはその人本来ではありません。
自分が自分のことを内に秘め、誰もが今日ここまで歩んできたのですから、あなたの人生を他の人があなたに代わって言葉に変換することはできないのです。
グリーフケアでの会話で大切なことは、否定をしない、聞いているよと相槌を返すことと言われますが、苦しんでいる人が話しだしたとするならば、それはよっぽどのことであり、相槌を求めているのではないかもしれません。
そして何より、話しを聞く側は守秘義務があります。他の人へ名前を出す出さないだけでなく、傾聴したその話しをすれうべきではないのは付け加えておきます。
話す相手が、本が好きであるか、絵が好きであるかなど好きなものによっても言葉選びが違ってくるでしょう。言葉は急には増えないでしょうから。
それでもゆっくりと話者が話しをもっと話せるように、時には問いをすること、それが難しく、必要であるかもしれません。
なぜなら、話者はハッとして、立ち止まり、整理して、歩み出す時に、新しい力を身につけられているかもしれません。
あなたはこうですといわれる場面に遭遇したら、それはあなたのことではありません。その場から立ち去る勇気をもつことも必要かもしれません。
リ・そうるけあ
高山和 たかやまあい