タイミング、命の大切さを考える『城の崎にて』を読んで、そして本の力を考える
カテゴリ:お知らせタイミング、命の大切さを考える〜城の崎にてを読んで、そして本の力を考える。
タイミングは何かを決断する時に大切なことだ。しかし、生まれてくること、死ぬことは自然によります。
だからこそ、決断にしろ、誕生、死のときであれ、最も輝かしい形でありたいです。言葉を変えるならば、後悔のないようにしたいものです。
このことは、性別、国、年齢、そして健康であるか否か、裕福か否かなどの何にも寄らないでしょう。
その人自身の生まれ持つ環境を同じにすることはできません。それは、決められたものなのか、あるいは自分が望んで選んできたのでしょう。
そして自分の置かれた中で綺麗な花を咲かせるような人生を作るためには、タイミングを選ぶことが重要です。もちろんタイミングだけでなく、何を選択するかは無論大切です。
そしてその『時』を逃さぬように常に自分を見つめ、研ぎ澄ませていることー。
主人公が偶然にも事故に巻き込まれなかったこと、そして静養に城崎温泉に行って、静かな自分の時間を持ち、自然から命の大切さをそして自らが過ちでいもりの命を奪ってしまったこと、寂しい気持ちを抱き、生と死を考える時間を主人公にもたらしました。
私はいもりを殺めていませんし、いもりに出会うこともなかなか難しいことです。
しかし、本は素晴らしいもので、この『城の崎にて』を読んだことで、作者のその時の心情に入り込み、考えることができます。
自分が経験しなくても、考えさせられることができる、それが本の力です。
私が出版しました『私が終活カウンセラーになった訳:夫の財布の中には家族写真と私の携帯番号だけでした』は、準備も何もないまま突然の別れによる、心の辛さと手続きの膨大さ、そして整理なしでは、デジタル遺品の大変さを体験から書きました。拙いものですが、何かを受け取ってもらえると信じています。
皆さんに知っていただき、気持ちの準備と共に、自分を見つめて、これから大切な時間を大切な人とより過ごしていくきっかけになればと思います。
本の出会い、それもタイミングです。
企業組合リ・そうるけあ
代表理事 高山和 たかやまあい