大型家具を片付けることと、見えない遺品を片付けること
カテゴリ:お知らせ大型家具を片付けるには、どうしますか?
つい遺品整理を想像しがちですが、地域の大型ゴミで捨てるのがむしろ昔から一般的ではないでしょうか。
ではなぜ今、遺品整理業者が増えたのでしょうか。
この一つに一緒に生活していない、家族の生活状況が根底にある気がします。
以前であれば、同じ屋根に住んでいた家族が亡くなり、見送ってもそのタイミングで大型の家具やいらないものの整理を一気にすることはなかったでしょう。
ところが現在は離れて実家と暮らして世帯を持ち、核家族化、あるいは高齢のおひとり様となって賃貸や、実家に住んでいるようなケースが多くなっています。
こういった場合、部屋の引き渡し等があり、さらにご自身は別のところで生活されているとすると、なかなか時間をかけて片付けることが難しく、現在は多く活動している遺品整理業者へ依頼する方も多いのではないでしょうか。
確かに目の前のものが片付くとすっきりとするものです。しかし、それ以外に公的な手続きとしての役所への届け、税金等の支払い等があります。
ここまでは想像できるかと思います。
しかし今後もっと深刻な問題が発生するのではないかというのが、デジタル情報です。
見えない遺品を整理することです。
これらはデジタル遺品に関わらず、ネットの使用、セキュリティにおいて様々なトラブルのニュースが後を立ちません。
放っておこうと思えばおけるのですが、その後に何が起こるか分からない、最も将来的に不安があるところではないでしょうか。
そんな分からないことを考えたって仕方ないと割り切れてばいいです。しかし、残される家族に何か迷惑をかけるのもやはり気が引けませんか?
自分しか(書いておかないと自分もわからなくなりますが)知らないアプリのアカウントやパスワードはどこかに書いておき、その書いてある場所を家族がわかる場所へ置いておきましょう。
最もいいのが自分を知る自分ノートのりそうるけあノート、あるいはエンディングノートのマイウェイにアプリのアカウントやパスワードを一覧で書いておき、そのノートの場所を書いたりそうるけあメモをお財布に入れておくことです。
私の夫は財布の中には、私の携帯番号と家族写真だけだったことは、私の本のタイトルにもしたほどです。とても嬉しかったですが、それだけでは夫のデジタル情報を対応することは全くできませんでした。しかし、こうして整理しておけば後で、対応できるからと夫に伝える機会がもしあったならば、きっと書いてきたくれたと思っています。
だからこそ夫のような、気づきがあるが何をしたらいいか動けない多くの普通の方々に伝えていきたいと願ってやみません。
企業組合リ・そうるけあ
代表理事 高山和 たかやまあい