子育て真っ盛りの方、お二人暮らしのかたへ – リ・そうるけあ

子育て真っ盛りの方、お二人暮らしのかたへ

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子育て真っ盛りの方、お二人暮らしのかたは、毎日が楽しく、忙しいのではないでしょうか?

充実しているこの毎日がずっと続くといいですね。

 

さて、そこでです。花は綺麗に咲いた後、枯れて種を作って次の世代へと繋ぎます。

花は萎れて終わりではありません。でも、次の世代に種を作るためとまで考えないと、悲しい、枯れてしまった、人生の終わりと同じだと考えてしまいがちです。

 

人も花と同じでいつかは人生の終わりがやってきます。この終わり『死』を悲しい、辛い、考えたくないとしがちですが、最後をかっこよく、素敵に、美しく、何か一つでも意味を持たせる瞬間にできたら、最も人生で輝いた瞬間になるのではないでしょうか?

 

忙しいから今は考えられないという方は、若い独身の方でも、子育て中の方でもありません。

どの年代も同じく3割はいるというアンケート結果を目にしました。(注1)

 

お互いが生活に満足していると、お互いのことを話す余裕が実はないのです。

これはうなづいてくださる方が多いのでは?と思います。

 

私たち夫婦もそうでした。子育て真っ最中であと少しで下の子が社会人になって子育てから手が離れるという時期に夫は亡くなりました。

 

夫の人生の最後はどうだったかというと、自宅で倒れたので、救急車を呼び、救急隊の方の迅速な対応を目の当たりにしました。そして、一緒に救急車に乗って、最も近くの病院へ搬送してくださり、着いてからも対応が早かったこと、救急車の中の容態から、あの時はくも膜下出血かもしれないといわれました、でもきっと助かるから!!と勇気づけてくださいました。

 

と長くなりましたが、今まで救急隊のこのような『命』を助ける現場を見ることなどありませんでした。

夫は一緒にこのときいた私と息子に、これを経験させたかったのではないかと思っています。

 

一瞬で夫の生活だけでなく、私たちの生活も変わりました。

 

その時、何をしてあげればいいか、何をして欲しいか、残しておくこと、書いておくこと。

 

夫はこのまま意識を戻すことがありませんでしたので、何も聞けませんでしたが、ここでもしも目を覚ましてくれたら、聞くこともできたかもしれません。

 

夫が倒れる1日前に予防終活のこと知ってくれる場面があったら、手続きの大変さもそうですが、心の拠り所がすぐに見つかったのではないかなと思います。

二人でいるのが当たり前になっているご家族の方の方が、突然の悲しみの用意があるとないとの、その後の残された家族の気持ち、手続きをする疲弊感は一層強いものです。

もちろん全ての方に予防終活の大切さを伝えたいと考えてますが、まさかと考えているその方々に、ちょっとでも伝わっていくことができたらと願っています。

 

(注1)令和4年度厚生労働省老人保健健康増進等事業 人口減少・単身化社会における生活の質(QOL)と死の質(QODD)の担保に関する調査研究事業報告書(https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/pdf/2304_mhlwkrouken_report15.pdf)

 

企業組合 リ・そうるけあ

代表理事 高山和 たかやまあい