言葉でコミュニケーションが難しいとき、どうしますか?
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昨日、秋に受験した手話検定5級の合格通知が来ました。安堵と共に、ネットで合格結果の確認をすると、こちらのブログで受験した時のことを書きましたが、机の隣の席だった中途聴覚失聴障害の方と、私の席の前だった、面接試験の前に、トイレの入り口がわからず困っていた私に教えてくれて、面接の前に頑張ってと手話で応援してくださった方も合格していました。
何とも三重の喜びです。
このお二人にはお名前も、住まいは試験会場が千葉県でしたので、千葉県とまでしかわからないので、もう会うことはないかもしれません。でももし皆が手話を続けていたら、出会うかもしれません。そしてこの瞬間私と同じように、お互い合格したことを確認して喜んでくださっているかもしれません。
あんな短い受験時間なのに、こんなに温かい気持ちの出会いが持てたのは、手話コミュニケーションの力なのでしょう。
先日、手話講座の中で聾者の方の子供の頃の話しを伺う機会がありました。
ご家族は健常者だったようで、ご本人は生まれながらに聞こえなかったため、3歳から寄宿舎で生活し、学校に通って、口話訓練をしたとのこと。昔は手話は禁止で、あ行は、喉に手を当てて声帯の動きを健常者の発声と比較して、同じように発生できてるか練習したり、は行は短冊のような紙を口の前に置いて息が出ているかで発声を確認する練習だったそうです。このような練習は聞こえないので、確かめれないから、本当に辛かったと、黒板に板書していル瞬間に友達をさっと手話で会話をするのと、高校生になってからは寄宿舎で友達と手話で話すのが楽しかったと(手話で)言ってらしたのが、とても印象に残りました。
ここまで読んでくださった方は、お気づきでしょうか。今まで長い間、聞こえない方の方だけが、健常者とコミュニケーションを取るために並々ならない努力を重ねてきたのです。
それが今やっと手話でお互いがコミュニケーションを取ることができるようになってきた時代が来ました。お互いが学び合って、手話を習得するのです。
聾者の方は、見た目では分かりません。よく電車のシルバーシートにある十十字のヘルプマークをお持ちでもありません。身体が健康であれば。
だからこそ、心を、気持ちを、言いたいこと、知りたいことを伝え合い、話し合うためにお互いが通じるコミュニケーションが手話です。
リ・そうるけあの役目は、広く浅くにはなってしまいますが、最初の躓き(つまずき)で苦しまないよう、デジタルのこと、言葉の壁のコミュニケーションとして手話や、消費生活、社会保険手続きと制度(年金、保険、暮らしの手続き全般)、心のケアのこと、物の整理等、知りたいけどどうしたらいいか、どうやって、どこに聞けばいいかをお聞かせください。時には専門家へ繋ぎます。しかし最後まで一緒に見守らせていただきます。
言葉のコミュニケーションが難しいとき、心のコミュニケーションで会話できるようこれからも努めてまいります。
企業組合リ・そうるけあ
代表理事 高山和 たかやまあい