鳥インフルエンザのニュースから命を考える – リ・そうるけあ

鳥インフルエンザのニュースから命を考える

カテゴリ:お知らせ

鳥インフルエンザのニュースから命を考える

昨日、鳥インフルエンザが今年初めて報告された。ご存知のように、発症した養鶏場の鶏は他に広まらないように、殺処分される。これは毎年のように起こっている。

どうしてか?それは感染力が強く、稀に人にも感染するからだ。では、感染した鶏の卵や肉を食してしまった場合、感染するのかというと、よく加熱すれば、鳥インフルエンザは熱に弱いので問題ないとのこと。

では鳥がかからないようにすればいいのではないか?そして人も。

まず人は、鳥インフルエンザと呼ぶ場合は新しいインフルエンザでまだワクチンがないので、感染防止にワクチンをすぐに作ることが間に合わないとのこと。

 

しかし、人にうつす前にかかってしまう鳥がインフルエンザにかからないようにした希少鳥によるワクチンの有効性の研究結果を北海道大学が発表している。ただ、人よりもワクチンの量が多く、2.5倍とのこと。また、鶏の感染経路の元は自然の水鳥とのこと。その鳥たちにワクチンを全て接種させることは難しいであろう。そして感染元と言われる水鳥は症状が出ない。恐らく希少鳥でなくてもワクチンは有効なのであろうが、そのワクチンをする手立ても、作る費用も難しいのかもしれない。

これを考えると、コロナウイルスを思い出さずにはいられない。コロナはコウモリから感染したとのこと、しかしコウモリが殺処分されたというニュースは聞かれない。

またコロナは、他の動物猫等にも感染の事例があり、中国で以前感染の症状のある猫をマンションから放り投げた事件を聞いた。なんとも痛ましい。

 

さて、今後どのようにしていくのが必要なのか。まずはかからないようにするために、本当は、感染源のウイルスを潜伏する動物へ何らかワクチンをするのはどうであろうか。しかし、長年体の中にあって上手く付き合ってきた動物たちには、解明されていないだけで、何か体にとって必要なことがあるのかもしれない。それでは、かからないようにするために適切な距離を、例え愛玩動物の犬や猫ともとることを推奨していることから、人という種を今まで以上に強化する(⁈)考えもあるのであろうか。

「生命式」(村田沙耶香著)は近現代未来にあり得ることなのだろうか。食べるものが困窮し、生態系が変わり、今やコオロギ食もスナック等で流通されるようになった。

簡単にこの本のあらすじを説明すると、亡くなった時、葬式の代わりに”その人”をみんなで食べるのである。どのように調理されたいか、事故で亡くなりたまたま書き留めていたノートは、まさしくエンディングノート(?)となる。しかし、こうなると、故人のお墓もなく、また故人の皮や髪で思い出の遺品を作ることもありとなっている。

 

鳥を食べて酷いとは言われない、しかし猫や犬を食べる地域もあるようだ。しかしそれをよしとしない人々も多い。

昔、人を食べる部族があったと聞くが、今はもちろん聞かない。人権のため、道徳のため、倫理のため、いろいろな理由があるだろう。

では今後食べるために殺すではなく、亡くなってしまったかたの供養として、その体をいただくということは先に紹介した「生命式」のように受け入れられるのであろうか。恐らくはないことであろう。あるとすれば、国葬のような国として理解と説明がいることであろう。

 

鳥インフルエンザに話しを戻す。コロナにかかった人や家族もワクチンの効果がこれだけ広まる前は、かかったご家族はかなり肩身が狭く、隔離期間も長かったのは、記憶に新しい。それでは、鳥インフルエンザにかかった鶏を隔離して、治療することはできないのであろうか。その薬、動物医や看護の方の費用は高いのだろうか?

昨年処分された鶏は約1400万羽とのこと。かかってしまって、人に広がらないよう、鶏たちは、望むでなしに殺処分される。この辛さがなくなるように、かからないようと、新たにスプリンクラーで消毒剤を撒くようにしている養鶏場もあるとこのと。

私たち人が、だんだんと長生きできるように食や医療が改善改良されてきたことには、動物たちの見えない命の恩恵をも受けている。

 

全ての命に感謝して、人の命を守るために他の命は守らないような命の上下関係を作るのでなく、自らの種のみ(人種)以外も助けられる研究成果にも目を向けて、地球の上の命の循環が整う社会が必要なのだよと警鐘を鳴らすために、新しいウイルスの蔓延があるのかもしれない。

 

これこそ正に、人は一人で生きていない(他の命と共に生かされている)ということではないだろうか。

 

ちょっとしたときに自分のこと、家族のこと、命のことを考え、書き留めたり、一つにしまっておきませんか? きっと初めの一歩に、りそうるけあノートは役立ちます。

 

(参照)令和5年11月26日閲覧

首相官邸 鳥インフルエンザについて(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/tori_influ.html)

北海道大学 鳥インフルエンザについて(https://www.hokudai.ac.jp/news/2020/12/post-771.html)

新潟大学 新型コロナウイルスとコウモリについて (https://www.niigata-u.ac.jp/webmagazine/95888/)

 

厚生労働省 他の動物へのコロナ感染について(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/doubutsu_qa__00001.html)

村田沙耶香著 生命式 (https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309028309/)

 

 

企業組合リ・そうるけあ

代表理事 高山和 たかやまあい