心の穴
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私は何十年も心に穴を持って生きてきました。これは深く大きな、時には嵐のような吹雪になる時もありました。
しかし、最近偶然、この心の穴に柔らかい白い綿を詰めることが出来ました。
それはどうしてだろうかと考えた時、同じような苦しみのある方を理解することはできる、しかし助けるまでの力はあるだろうか、許容量はあるだろうかの、問いに自らが答えとするために見つけた心の手当てです。
『リ・そうるけあ』の名前の由来通りです。自分の魂の深い傷に必要な愛情という薬と塗って手当をして、再度、歩き出すこと。
私の場合は、必要だった愛情は単なる笑顔でした。何の特別なものでもなく、しかし特別なものなのです。
もしも何かで行き詰まってしまったら、どうぞ思い出してください。話したいときは、話してください。でも一番効果があるのは握手です。(本当はハグなのですが、日本文化の中だと抵抗があるかもしれません。)相手の体温を感じれ、相手に体温を感じてもらえます。
これだけで、幾つもの言葉を聞くよりも一瞬で小さな心の傷なら治ります。
笑顔の塗り薬と握手の絆創膏、病室でもできます。必要なのは心から相手にして差し上げることです。
リ・そうるけあ
高山和 たかやまあい