人生会議と終活と予防終活について – リ・そうるけあ

人生会議と終活と予防終活について

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人生会議と終活と予防終活について

 

ちょうど一年前だったでしょうか。当時、母のケアマネージャーだった方に、これから終活の仕事をしていこうと思ってますと伝えると、人生会議を知ってますか?と聞かれたのを覚えてます。

そのときは全く知らなくて、いいえと正直に答えました。

 

世間では終活という言葉が浸透しています。でも終わりの活動にすごく抵抗感を持つ方も少なくありません。終わりよければすべて良しですが、なかなか、自分の最後を考えたくないと思う気持ちはわかります。

 

そこででしょう、調査すると2018年に厚生労働省がアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を

『人生会議』と呼称し、普及活動に乗り出しました。ところが今年の厚生労働省の調査でも未だ80パーセント以上の方が知らないと答えています。

 

人生会議とは、最後の終盤を医療的に、満足のいくものにして差し上げようと、医療現場の医師や看護師、ご家族、ご本人で話し合う機会を持つことを言います。

しかし、このときになって既に認知症の症状が強いよう場合、既に自分の意思を伝えることが難しい場合もあります。

では、どのようにすれば自分の気持ちを、意思を伝えられるのでしょうか。

 

それはやはり『終活』なのだと思います。自分で自分の最後の時まで満足のいくよう、気持ちを整理するための活動です。(終活のキーワードは週刊朝日が2009年に他の○○活という他の言葉と一緒に作った造語で、翌年の新語・流行語大賞にノミネートされて一躍有名になりました。)

 

そしてさらにリ・そうるけあで伝えたいのは、予防終活です。終活というと、うんざりするという方も、気軽にちょっと何があるかわからないから書いてみようかなで自分のことを書き留めてみること、それが予防終活です。

予防終活をしておけば、あっては欲しくないですが、例え不慮の事故や夫のように急に病で倒れたとしても、本人の気持ちを確認することができます。(夫はこの予防終活をしていなかったので、手続きも気持ちも、とても苦労しました。)

 

そして人生会議は医療的なことがメインになっているようです。もちろん、命に関わること、こと重要ではありますが、家族としてはその人と抱えていたものも整理しないといけなくて、ここをまとめているのといないのでは、恐らく葬儀後の心の疲弊度が違います。

 

頭でこれでいいと思うのと、実際に必要というのも違うでしょうし、その人の置かれた環境でももちろん違うでしょう。

 

置かれたところで咲きなさい。➖これは私の大好きな渡辺和子シスターの言葉で、本にもなっています。

 

1.病院で最後を迎える前に、今できることをちょっと気軽にまとめて明日からの自分を居心地良くするのが予防終活、りそうるけあノート。

 

2.そして、ある年齢に達せられて、よし終活をやっておこうと思われた時が終活、マイウェイノート。

 

3.さらに最後に、病室のベットで医師や、看護師、精神保健福祉士やその他の医療関係者、ご家族と一緒に自分の最良の人生(ウェルビーイング)のために、最後の人生の質(QOL)を整えようとみんなで話し合う『人生会議』の時に、既に予防終活や終活を通して、自分の意思がまとまって文字化、見える化していることがどれだけ、関わる人にとって安心となるかは想像できることです。

 

みんなに託す前に、自分でできることしておきませんか?

1をやっておけば、2になるときはとっても楽です、そして3になるとき、多くの方があなたの行動に感謝するかもしれません。

 

でもいざ、予防終活をしようと思っても、何を書いてらわからない、何をしていいか具体的にわからない。そうこれが優しかった私の夫でした。だから皆さんには大切な人のために、そして自分のために迷わないよう準備してほしいという願いを込めて書いたのが『私が終活カウンセラーになった訳:夫の財布の中には私の携帯番号と家族写真だけでした』です。(アマゾンから電子書籍、紙の本で出版しています。)

 

本日は、人生会議と終活と予防終活のそれぞれのステージでの大切さを考えてみました。

 

今日という一日がかけがえのない一日でありますように。

 

企業組合リ・そうるけあ

代表理事 高山和 たかやまあい