話し言葉と書き言葉
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話す時にわかりやすい文と、書いた文がわかりやすいかは、ご存知のように違います。
こうして文を今書いている時も、脳内で文音が発せられ、わかりやすいか、変でないかを確認してから文字として書きますが、書き終わった後、いざ文字にして目で確認してみると、並びにわかりやすさ、わかりにくさが見つかる時があります。
もちろんこれは経験、体験によるもので、だからこそ良い文章、本をたくさん読むのがいいと昔からいわれます。
しかし、先に申し上げましたように言葉の音の並びのとしてだと前後を入れ替えたほうがいいという時もあることには、ご理解いただけると思います。
もっと言うと、講演会の記録の文字起こしを読むと、少し日本語として違和感を感じるときもあります。
これには恐らく文字を見る、視覚作用と、話しを聞く聴覚作用の関係ではないでしょうか。
例をだすと、百人一首は今では使われていない日本語の音、表記があります。視覚的に見ると、現在の書き方でないのにすぐ相違を感じますが、いざその歌を読んだ時、音の綺麗さを今でも感じずにはいられないのではないでしょうか。
さらにはその音に表現を豊かにするには、読むスピード、音の高低等も関係してくるでしょう。
書き手の立場を考えて文章を読む、話者の伝えたいことを考えて話しを聞くと、いつもよりより深く捉えていることに驚くかもしれません。
リ・そうるけあ
高山和 たかやまあい